夫(みどりいろ)です。
息子が小学生になりました。節目だからなのか、初登校する息子の後ろ姿を見ながら、『幸せ』に生きてもらいたいなぁ、と思いました。子供の幸せを願わない親はいないと思いますが、こういった節目では、さらに強く感じますね。
でも、ふと、「そもそも幸せってなんだ?」と疑問が。。。
そのあと、1時間程度ぼぉーっと考えてみたので、つらつらとそのことについて書きます。
「幸せ」という言葉から真っ先に【健康】をイメージしました。そもそも、幸せって、生きてて初めて実感できることだし、40度近い熱で苦しんでいるときに、「今、おれ、超幸せ」なんて思えません。
でも、「健康なだけで、幸せ?」と、考えてみると、「うーん」と悩んでしまいます。「100年生きたけど、人生、常に無気力だった」という人生は決して幸せとは言えません。
そう考えると、間違いなく他の要素もあります。
次に、思い浮かんだのが【お金】。お金があれば、生活の基盤となる衣・食・住に困りません。また、人生に彩りを加える趣味への投資や旅行などもできます。逆に「毎日お金のことを心配する」状態は、精神衛生上も良くありません。なので、お金も幸せを支える一つの要素と言えそうです。
ただ、【健康】、【お金】も幸せの絶対条件にはなりません。もちろん、必要最低限の健康やお金は必要かもしれませんが、双方が十分でなくても、幸せそうな人、たくさんいますよね。
例えば、【熱中】している人。「おれ、演劇がやれれば、それだけで幸せ」みたいな。
自分のやりたいことが明確で、そのことに突き進んでいる人って、たとえお金がなくても、活き活きしています。「志に生きている人」「何に命を使うのか覚悟が決まっている人」なんて、なおさらです。死ぬ直前、「自分の人生、好きなことをやり切ったなぁ」と思える人って幸せと言える気がします。
また、【人間関係】も大切な要素だと思います。「家族での団らんが幸せ」みたいな。
一緒に笑いあったり、悩みを相談しあったり、そんな心理的距離が近い存在は、人生を力づけてくれます。喜怒哀楽を共有しあえる存在の有無は人生の幸福度を大きく左右しますよね。
まとめると、
◎【健康】
◎【お金】
◎【熱中】
◎【人間関係】
といった大きく4つの要素が【幸せ】かな、と思うのです。
ただ、この4つの幸せの比率が重要だと思うのです。そして、その比率は、時代によって大きく変わります。
例えば、高度経済成長期においては、「お金≒幸せ」だったといえます。
マイホーム、車、洗濯機、冷蔵庫、テレビ、とモノが増えることで、目に見えて生活が便利で快適になりました。モノと代替できる【お金】を持つことで、【幸せ】が実感しやすかった時代と言えます。だからこそ、「24時間働けますか?」という、今だと炎上必至なメッセージのもと、「健康を無視しても」「家族の時間(人間関係)」を無視してまでも、仕事優先だった時代です。
つまり、高度経済成長期の模範的な幸せ比率を円グラフにすると
個人差ありますし、あくまでもイメージですが、こんな感じ。
なので、子育ての場面でも、親は、幸せファクターの大部分を占める「お金」を稼げる可能性を高めるべく子供を教育します。
わかりやすい方程式は、「いい大学=大企業=安定した生活」です。その指標がテストの点数であり、高い偏差値です。子供の偏差値を上げるために、早期教育、詰め込み教育を行うのは、時代に合った自然の流れだったのかもしれません。
数字でわかるし、やるべきことが明確だし、わかりやすいといえば、わかりやすい。
今&これからの時代は、この幸せ分布が変化してきています。
こちらも模範的な幸せ比率を円グラフにするとこんな感じになるのかな、と思ってます。もちろん、個人差あります。
お金の比率が大幅ダウンで、健康、熱中、人間関係の比率が大幅アップです。その理由も書きますね。
まずお金。
もうこれ以上必要ないほど、便利で快適なものは溢れかえっています。スマホなんて格安で、優秀な秘書を24時間365日雇っているようなもの。モノを所有しなくても、必要な時に、必要なモノを使えるシェアサービスもインフラとして整ってきています。
つまり、お金を稼ぐことで、得られる「幸せ」の度合いがどんどん低くなってるなぁと感じます。今の時代、必要最低限のお金でも、そこそこ快適な生活ができるのです。
そして、熱中。
好きなことにとことん熱中して取り組みやすい時代になってきました。こないだ読んで印象に残っているのはこの記事。超要約すると、仕事じゃ全然ダメだったけど、大好きなプラレールを続けてたら仕事になったよ、という話。すごく面白いなと思いました。
そのほかにも、プロゲーマーの梅原さんしかり、さかなクンしかり、ユーグレナの出雲社長しかり、変態的に突き詰めた好きなことへの熱中の延長が仕事になっています。
昔はなかった職業も今は仕事になる時代。多様な価値観が認められやすくなっている時代。一芸に秀でた人は埋もれずに発見されやすい時代。クラファンなどで個人の熱中も応援される時代。
好きなことにとことん熱中することで、結果として、お金もついてくる時代です。昔は「そんなんで食べていけるのか?」と言われていたものも、立派な仕事になるのです。「やりたいことやらなきゃ損」と言える時代」かもしれませんね。
続いて、健康。
好きなことにとことん熱中できやすい時代になったからには、少しでも長生きしたいもの。人生100年時代。複数回チャレンジできるし、学び直しもできます。熱中できることは何個あってもいいのです。長生きすればするほど、幸せを得やすい時代ですね。
最後に人間関係。
お金から得られる幸せが薄れていく中、社会へ接続できているということがより幸せに感じられるようになると思います。
お金よりも社会貢献を求めて転職する人も年々増えているとも聞きます。社会やコミュニティや地域や家族に貢献できている感覚は、自分への存在承認につながります。
そんな存在承認は、他人がいてこそ、感じられます。そんな意味でも人間関係が与える幸福感はどんどん増していくのかなぁ、なんて思うのです。
ーーー
ここまで約3000字。長くなりました。今からが、この記事で言いたかったことです笑
子供の幸せを願う親として、子供に提供するべきものって、「熱中」を引き出すことだし、豊かな人間関係を育めるスキルだし、健康への具体的な習慣づけだと思うのです。決して、お金を稼ぐためのアプローチではありません。熱中して、豊かな人間関係がある人には、自然とお金もついてくる時代です。この順序が大切だと思うのです。
なので、小学校の勉強や宿題も確かに大事だと思いますが、それは子供の幸せにつながる小さな一部分。
それより、
・時間も忘れて熱中、没頭するようなことに取り組んでほしいし、
・友達と協力したり、ケンカすることで、経験から得られる骨太な人間関係を学んでほしいし、
・良質な食事、睡眠、運動の生活習慣を持ってほしい
です。
つまり、子供の欲求赴くまま、とにかく【遊んでほしい】な、と。学校の勉強や宿題も悪いとは言いません。生きる上で必要な基礎学力を学べると思います。ただ、それ以上に、今この瞬間に熱中する【遊び】はこれからの幸せに直結しそうだな、と思います。
わが子には、学校の勉強はほどほどに、たくさん遊んで過ごしてほしいと思うのでした。
・補足
色々書いてきたものの、究極「幸せ」って個人の捉え方だとも思ってます。心身が健康ではなく、収入もなく不自由な生活を送っていて、頼れる人間関係もなく、日々にやりがいを感じていない人でも、「自分は幸せだ」と心底感じていれば、それは幸せなのだと思います。
そういう意味でも、「物事へのとらえ方」の視野が広く、最適な選択を自ら主体的にできる「オトナ」な大人に育つことが、幸せになることだとも思ってます。
▼Twitterもやってます
息子6歳がブロックを使って一人二役(ヒーローVS敵)の戦いごっこをしながら言った敵役のセリフ「ワッハッハ!地球を四角にしてやる〜!」が斬新で極悪だった。
— あかいろ@息子6歳&娘0歳10ヶ月 (@oyakostep) 2018年2月11日
今日から仕事復帰。約8ヶ月ぶり。そして、この1年1週間の使い方を、今までの仕事3日、新しいチャレンジ1日、休み3日で働いてみる予定。
— みどりいろ@はてなブログ (@oyakostep2) 2018年4月2日