夫(みどりいろ)です。
先日のこと。教育分野で長年働いている友人がこんな話をしていました。
子供って、大人の想像以上に『今』を生きているんだなぁと。
こないだ、子供たちと登山する機会があってさ。
大人達は、当然、山頂を目指しているわけ。
ただ、子供は、横道それたり、じゃれあったり。
子供のペースに合わせてたら、一向に進まない。だから、「山頂は景色も空気もきれいだし、達成感もあるよ」と山頂に行くと、楽しいことや良いことあるよ、と伝えたの。
でも、子供たちは「へぇー」ってな感じで、あまり刺さってない様子。
子供たちの興味関心は、今、目の前の変わった虫や、杖になりそうな木の棒探しや、面白い形の石探しや、友達とのふざけ合い。
その様子を見ていて、子供と大人って、『今』と『未来』の重要度が違うだな、と思ったんだよね。
大人は、未来に重きを置きがち。極端に言うと、未来のいいことのためには今を多少犠牲にしてもかまわないといった発想。
子供は、今に重きを置きがち。極端に言うと、今、自分の興味関心のあることに全力を尽くす、未来のことはそんなに考えないといった発想。
これを聞いて。ホントにそうだなぁと。
次々と、うちの子供たちの様子が思い浮かんできました。
8歳の息子のこと。
お風呂上りはだいたい裸のまま、絵を書き出したり、宿題を始めたり、自分の興味関心のあることに取り組んでます。昨日は、フ●チンでけん玉してました。
近い未来、体が冷えるとか、親から「早く服着ろ」と怒られるとか、全く気にしてない様子。
まだまだあります。
2歳の娘が遊び始めた幼児用のおもちゃに、8歳の息子が食いつき、手を出します。
十中八九、娘は「ちゅかってたー!」と怒り、泣き出します。もう、300回くらいやってます。それでも、今日も手を出しました。
これも、娘が泣き出して、家族みんな大変になるという、「未来」のことより、幼児用のおもちゃを触ってみたいという「今」が重視された結果かと。
2歳の娘もあります。
オムツにう●ち垂れ流しの状態で、「オムツ変えない!バナナ食べる!」と言い張り、結局一本食べつくしたりしてます。おむつを替えてスッキリという「未来」より、バナナを食べたいという「今」が大切なのだと思います。
その他も
・あと10分後にできるごはんより、今のお菓子を食べたいと泣き出したり
・明日の朝起きれなくなるとか関係なしで、今(夜)遊ぶ
・ごはんを食べてる最中に遊びだす
などなど。
いろいろ思い返していくと、子供のほとんどの言動が「今」で生きています。子供は「今を生きる生き物」と言えるかもしれません。
ある程度の経験から結果が読めて、効率的に生産的に動ける「未来を生きる大人」とはあきらかに違う人種です。少なくとも、僕はう●ち垂れ流しでは、遊べません。
そんなほぼ「今」の軸で生きている子供に対する僕の日々の声かけはどうだったのかというと。。。
「服着て」「娘にちょっかい出さないで」「オムツ変えて」「10分待ってて」「早く寝て」「座ってご飯食べて」・・・・。
子供はというと、ほぼ言うことを聞きません。言うこと聞かないので、僕はイライラします。最終手段は、怒ったり、脅したり。。。
でも、よくよく考えると、そりゃ、動かないよなぁ、と。
今と未来。重視している時間軸が違うんです。いくら大人が未来を危惧して色々伝えても、子供にとって重要なのは今。未来のことは実感値として感じられないのかもしれません。う●ち垂れ流しでも気にならないくらい「今」なんです。
むしろ、今に熱中、集中してるのを邪魔していたかもしれません。う●ちを垂れ流してでも遊びたいことがあるなんて、素晴らしいことなのかも。そんな熱中、集中をたっぷり味わいつくした方が健全なのかも。そう思います。
ただ、そんな子供の「今」を尊重し、大切にするだなんて、理想だとも思ってます。
毎日の生活で「そんな余裕がない!」というのが本音。大人の思い通りにならない子供の言動を大きく受け入れることができるほど、僕の器は大きくありません。
さっさと服着てほしいし。
臭いから早くオムツ変えてほしいし、
今すぐ、お風呂入ってほしいし、
仕事のアポ時間考えると、保育園に行くため、今家出てほしいし、
早く寝てほしい・・・。
毎日、そんな感じです。
ただ、そんな時こそ、子供は「今を生きている」を思い出すチャンスなのかも。
子供に動いてほしい時こそ、子供の「今」以上の「今」を提案できるかどうかで、その先の子供の言動が変わるんだと。
こんなことを考えながら、早速、2歳の娘に試してみました。
う●ち垂れ流しで、人形遊びに興じている娘に「オムツ変えるぞ」ではなく、「今日のう●ちに昨日食べたコーン入ってるか一緒に確かめよう?」にしてみました。
結果・・・、見事成功、すんなりおむつ替えに成功しました。
朝、時間がない中、「おかあさんといっしょ」にくぎ付けの娘に、「保育園遅れるから早く行こう」ではなく、「その辺歩いている知らないおじさんのこと、自転車でビューって追い抜いてみよう」と言ってみました。
結果・・・、無言で一瞥して無視。。。撃沈。個人的にはすっごいワクワクしたんだけど、2歳の女の子は、おじさんを追い抜くことについて無関心でした。。。
改め、「保育園行こう」ではなく、「家の鍵を閉めるのと、自転車の鍵を開けるの手伝って」と言ってみました。
結果・・・、見事成功。即家を出ることが出来ました。
これからも、試行錯誤が続きそうです。
過去記事に、まさに上記のことについての具体的な実践を自分が行っていた話がありました。当時のオレ、なかなかやるなと思いました笑
夫婦でTwitterやってます。
小2の息子が、なんで「国語」は「こくご」で「算数」は「さんすう」なのか、もっとみんなが楽しくなるような名前にすればいいんじゃないかと、新たな呼び名を真剣に考えてた。
— あかいろ@息子7歳&娘2歳 (@oyakostep) June 16, 2019
全く思い付かないみたいだけど、体育は「からだあそび」がいいと。
答えは出なくても、息子、いいこと言ってる気がする。
先週から小学2年生スタートした息子に新しい担任の先生どう?って質問したところ、
— みどりいろ@はてなブログ (@oyakostep2) April 14, 2019
「はじめはどの先生も優しいもの。今後どうなるかわからない」
とのこと。
大人の出方をよく心得ていらっしゃる。