おやこステップ

【子供】【旅】【生活】【日常】を思うままつづる夫婦ブログ

小学1年生を終えた息子を見て、思うこと。

夫(みどりいろ)です。

小1の息子が、昨日、終業式を迎えました。無事小1終了です。

 

僕は、「小学校」に懐疑的でした。 

 

●そもそも、学校が最適な「子供の育ち」の環境だと思えないし、

●基礎学力を学ぶだけなら、超良質なコンテンツがネットにたくさんあるし、

●社会性を学ぶなら、同学年のコミュニティの中より、大人や地域のつながりから学んだほうがよっぽどリアリティがあるし、

●よくわからない人を「担任の先生」として、その人の教育的価値観の元に1年間預けるって、博打じゃないか。

と。

※以前、担任の先生との個人面談直前に考えたことについての記事を書きました。

www.oyakostep.com

 

そんなこんなで、「ホームスクーリングとか、オルタナティブ系の小学校もアリなんじゃないか」と思ってました。

ただ、息子の希望(保育園の同級生がたくさんいる)や、学校教育と家庭教育のバランスの持ち方など、総合的に判断し、自宅近くの公立の小学校に通うことになりました。

 

そんだけ「公立小学校でどうなの?」と思っていた僕ですが、いまでは、息子にとって良い1年だったな、と思っています。

 

「学校、先生、勝手な偏見、本当にごめんなさい、そして、1年間ありがとうございます。」の気分です。

 

その理由はシンプル。学校の取り組みを通して、活き活きした息子を見れたことです。

しかも、特に「これはないでしょ!」と思っていた学校活動に、息子は活き活きしてました。自分の視野の狭さ、考え方の偏りに辟易します。

 

例えば。

 

運動会での1年生の出し物の踊り。

小学生の時の僕は、この運動会の出し物の踊りが嫌いでした。先生たちの決めた踊りを決められた通りに行う出し物は、退屈そのもの。そもそもなんか恥ずかしい。先生から怒られたくない恐怖心からイヤイヤやっていた記憶があります。

 

教育における非認知能力の重要性が叫ばれていますが、運動会の踊りは、非認知能力のど真ん中である主体性や創造性や意欲を、ことごとく打ち崩す活動だとすら思ってました。

 

が、息子は違いました。楽しみながら、意欲的に、家でも練習していました。学童でもみんなでワイワイ練習していました。(学童の練習組は息子以外、みんな女子でしたが。)家族で出かける時も、車で、踊りの音楽を繰り返し聞きながらイメトレしてました。

 運動会に向けて、意欲も高く、主体性も発揮しまくりでした。息子は与えられた枠組みの中で、しっかり主体性や創造性を発揮していたのです。

 

運動会当日も、楽しそうに踊っていました。その踊りが終わった瞬間もやり切った充実感溢れる表情をしていました。息子にとって、貴重な経験になったことは、その表情がすべてを物語っていました。

実際、息子が何か感じて、何を得たのかはわかりません。

ただ、意欲的に楽しみにながら、一生懸命に取り組む、そんな息子の姿を見れて、僕も本当にうれしかったです。

 

その他もあります。

 

宿題の音読。

僕は、そもそも、宿題よりも、遊びの時間、熱中の時間、ボーっとする余白の時間の方が大切だと思っていました。過去にもいろんな記事書いてました笑

子供の幸せを考えたら「宿題じゃないよな」と思った話 - おやこステップ

子供には、算数や国語よりも「まんが道」を読ませたい - おやこステップ

 

その宿題で毎日課されていた音読。

はじめは、同じ文章を繰り返し読まされる「音読」にどれだけ意味があるのか、全く理解できずにいました。

ただ、今の息子が、自ら本を手に取り一冊を読み切る場面を見たり(99%漫画ですが。。。)、先に書いてある文章も予測しながらスムーズに読み進める様子を見たりすると、1年もの間、地道に毎日音読を続けてきた成果を認めざる負えません。

親のひいき目が入りますが、抑揚があり、丁寧に文字を読む、息子の音読は聞き手を引き込みます。僕ら親や学童の先生からも褒められたからでしょうか、後半は特に音読の宿題について、息子もイヤイヤではなくっているようでした。

 

その他も、漢字ドリルの例文を通して、息子の創造性を発揮したり、図工や音楽も意欲的に楽しんでいる様子でした。図工などの制作物も息子らしい作品をたくさん作っていました。

 

成長著しい6歳から7歳の子供。公立以外の学校に通っていても、それなりの成長があった思います。ただ、没個性の場だと思っていた学校でも、息子の個性や基礎能力の成長を垣間見ることができました。

 

もちろん、全てが順調だったわけではなく、「授業がつまらない」と毎日のように言っていた時期、「学校行きたくない」と泣いている息子の手を引きながら一緒に学校に行った日などもありました。息子の「育ち」を考えたとき、もっと息子の個性にフィットする学びの環境もあると思っています。

 

ただ、こうやって、小1を終えた今、息子の成長を感じられてるのは、すごく幸せなことだと思ってますし、それを支えてくれた学校にも感謝しています。

 

4月から小学2年生。息子にとってどんな1年になるんでしょうか?

「愛のある放置」くらいの感覚で、一緒に伴走できるといいなぁと思ってます。