おやこステップ

【子供】【旅】【生活】【日常】を思うままつづる夫婦ブログ

人見知りの私がお店の「常連さん」になって気づいたこと

f:id:oyakostep:20170521180223j:plain

ツマです。

 

物心ついた時から、人見知りです。

克服しようかと試みたこともありますが、負荷が掛かるのでやめました。

多人数の飲み会に行く時は気が重かったし、学生時代に合コンも1〜2回だけ行ったことがありますが、どうしても「早く帰ってお茶漬け食べたい…」って思ってしまうので、これは向いてないなと思い。いつだったかのアメトークで放送された「人見知り芸人」も「あるある!」「それ、やるゎ〜」ってものすごく共感した記憶が。

会社近くのうどん屋さんには、週1〜2回数年間に渡りお昼休みに足を運んでいましたが、毎回「今日、初めて来ました」風にお店に入り、店員さんもそんな感じで接してくれるのが心地良く、安心して通い続けていました。

どこのお店に行っても基本はこんな感じなので「常連さん」になることはまずないですし、どちらかと言うと「常連さん」にならないことを選んでいました。

 

そんなわたしですが、ここ最近は近所に「常連さん」となるお店がいくつかできました。まさか人生にこんな日が訪れるとは思ってもいませんでした。

その経緯と「常連さん」になった今、思うことを書いてみました。

 

 

 

息子が生まれてから変化したご近所付き合い

息子が0歳〜4歳まで住んでいた集合住宅は、子育て世帯とご高齢の方が多いところでした。0歳児の息子を抱っこして歩いていると、必ず誰かが話しかけてくれるような地域で、最初は少し戸惑いすらありました。

 

「あら、若いのにエライわねぇ〜」とか。

(もう30オーバーなんで…と思いつつも、にっこり会釈してみる)

「あら、(息子を見て)かわいいわねぇ。(一瞬わたしを見て)パパ似かな?」とか。

(ん??と思いつつ、ありがとうございます、とにっこり会釈してみる)

 

こんな感じで、見知らぬおばさまの子育て論を立ち話で聞いていたり、「オレ、いつもここら辺にいっから」と、ポケットから一口最中を渡してくれたおじいちゃんもいました。

 

同じマンションに住んでいると、世帯数は多いのに遭遇率が高い人って大体決まってくるんですよね。朝夕の行き帰りの時間が大体同じと言う以外に、たまたま出かけた時間にも会ったりとか。

遭遇率の高い人の中に、ちょうど息子と同じくらいの月齢の男の子を抱っこしているママがいました。通っている保育園は違うものの、朝夕のエレベーターで一緒になったり、休日たまたま公園で遊んでいるところに居合わせたり。ママの年齢層もわたしたち夫婦と同じくらいで話しやすかったこともあり、最初は「どちらの保育園ですか〜?」「お子さん何ヶ月ですか〜?」と言う会話から始まり、連絡先を交換し、徐々に距離が縮まり、今ではお互いに当時とは別の場所に住んでいるのに、年に1〜2回は家族ぐるみで食事をしたり、公園で遊ぶようになっています。

 

こどもがいなかったら、マンションの別の階に住むご家族と交流するなんてなかっただろうなと思います。

 

息子が喋り始めてもっと変化したご近所付き合い

息子は、親(特にわたし)には似ず好奇心のままに大人たち相手にガンガン話しかけに行くタイプに成長しつつあります。

 

▼タイプ1:Rockな花屋のお兄さん

保育園の登降園途中にあるお花屋さんに、髪型・服装・顔つき全てがRockなお兄さんがいます。「お花屋さん」からイメージされる一般的な像とはかなり異なります。何ならば、ちょっと恐いです。にも関わらず息子は毎日「お花屋さん、こんにちは〜!」と挨拶し、お花屋さんもお見た目以上に柔らかい感じで「ぉ!こんにちは〜!」なんて返してくれるのです。意外な一面を見たようで、わたしも恐がらずに話しかけられるようになりました。

 

▼タイプ2:伏し目がちなコンビニの店員さん

自宅近くのコンビニにいる20代の男性店員さん。人見知りのわたしは彼を見て一目瞭然。明らかに「絡むなオーラ」が出ているのがわかります。にも関わらず息子は「何つくってるんですか〜」と話しかけ…少しの沈黙の後、店員さんは小さい声で「おでんです」と言ってくれました。息子的には、レードルでかき回しているおでんの具を知りたかったんじゃないかと思いますが、そこはもういいんです。ありがたいのと、ちょっと気まずさもあり、終始わたしは(苦笑)みたいな表情を作ってお店を去りました。

その後も、ひらがなが読めるようになると、レジにいる店員さんのネームプレートを端から順に読み上げたりしていました。

 

こんな風に、近くのスーパーやパン屋の店員さん、バスやタクシーの運転手さんなど、気になることがあると積極的に質問し、話しかけにいくのです。

そして、近所のお蕎麦屋さんで転機が訪れました(わたしに…)。

 

お蕎麦屋さんでの出来事

自宅から徒歩5分程のところに、ご家族で経営しているお蕎麦屋さんがあります。清潔感のある店内で風通しも良く、店員のおばあちゃん・おじさん・ご夫婦はいつもにこやかです。息子はお店の調理場に興味があり、注文の後に「見てもいいですか〜?」と、いつの間にか使えるようになった丁寧語を駆使して攻めに行きました。

丁度、他にお客さんがいないタイミングだったので、調理場が見えるカウンターの椅子に座って観察させてもらえることに。詳しい会話はあまり聞こえませんでしたが、噛み合っているようないないような、それでも天ぷらの作り方や、調理器具について質問したり、保育園のことを聞かれて答えたり、しっかり会話しているのです。おまけに、揚げたてのカボチャの天ぷらをこっそりお味見させてもらったりして。

わたしが30数年掛けても辿り着いていない領域に、サクッと到達しているのです。たった5歳にして。

 

お店に行く度に、どんどん仲良くなる息子。

ある時は、食事中に眠ってしまった息子と息子の自転車を乗せて、急に降り出した雨の中、自家用車で家まで送ってくださったり。またある時は、お客さんが帰った後の店内で息子の仮面ライダーショーにお付き合いして頂いたり。

こうして我が家は、すっかり「常連さん」となりました。

 

「常連さん」になって思うこと

こどもが生まれてからの日常生活の変化は想像以上でしたが、ご近所付き合いの幅が広がり、温かく接してくださる方との出会いがあったのは嬉しい変化でした。

こどもと一緒にいると、人見知りだとか言ってられない状況がどんどん出てきますし、ご近所に家族以外でも笑顔で接してくれる大人が多いことは、息子にとってもきっと良いことかなと。

 

そして、息子を見ていて思うのは、やっぱり親と子は別の人間なんだなと。言葉にすると当たり前に聞こえますが、つい、親に似て…「恥ずかしがり屋なのかな」とか「きっと文系だよね」などと考えがちです。多少の素養は影響しているとしても、何を考え行動するか、選択するか、親の想像を超えてくることがたくさん出てくるだろうし、それが自然なこと。だからこそ尊重したいなと思うようになったのでした。

 

それでは、また。

 

Twitterもやってます。