夫です。
会社員を辞めて5年経ちます。
独立してずっと「1人会社」でやってます。
吹けば0.00001秒で吹き飛ぶ零細中の零細企業です。
恥ずかしながら5年間、規模とか知名度といった「会社の成長」はほぼありません。
そんな会社ですが、自分の「働き方」だけ切り取ると、ちょっとだけ工夫してきました。
独立してから5年間、一定の売上を上げつつも、毎日18時には自宅に帰ることができました。
時代の流れに合っているのか、多くの方の前でお話させて頂く機会や、取材を受けたりすることも何度かありました。
今日は、そんな18時に自宅に帰るために考えたこと、実践したことをまとめようと思います。
18時に帰りたい理由と独立の経緯
子供が生まれたことがきっかけで独立しました。
子供と一緒に過ごせる時間は期間限定。
子供の成長著しい時期に、その成長の過程を間近で見たいなと思ったのがその理由。
立派な動機に聞こえるかもしれませんが、正直な話、そうでもありません。
●1日1日の子供の成長の過程を見てみたい」といった好奇心。
●死ぬときに一番可愛い期間の子供との時間は「じゅーーーぶん過ごした」って言えるのも幸せのなんじゃないかな
といった超自分目線の利己的な動機でした。
なので、
家庭の時間をセーブして仕事をするのではなく、
仕事をセーブして、家庭の時間を作ろうと思ったのです。
あとは「決め」の問題。
自分は18時には家にいると決めました。
でも、考えてみてください。
ハナから「仕事をセーブ」と言ってるちょっとハゲかかった人なんてどの会社も採用したくありません。なので、18時帰宅を決めた時に、自然と「独立」という選択肢になりました。
工夫①:目標の持ち方
18時帰宅を行うため自分の会社の目標を売上利益よりも「オフの多さ」におきました。
普通、会社って、売上や利益で評価されますよね。
もちろん、売上、利益、欲しいです。
でも、それ以上に「オフの日&時間」がどれだけ増えたかを重視しました。言い換えると、必要以上に働かない。ということ。
もっと、具体的に言うと、こんな感じです。
●18時を超えて働いてまで、売上、利益は伸ばさなくて良い。
●一定の売上、利益を達成したら、あとは全部休み。
一定の売上以上は働かないので、売上が右肩上がりなんてことはありません。
今の会社を評価する定規で測ると、ダメな会社です。
ただ、今年は会社設立5年目にして、やっと半年間休めるまで行ったので、個人的な定義の中では会社は成長してるなと思うのです。
まぁ、休みが増えた=生産性が上がったというと言うことでもありますしね。
ちなみに休みの半年間は、家族でキャンピングカーで旅行にいく予定です。
工夫②:全てプロジェクトで繋がる
18時に自宅に帰るため、組織運営だったり、人のマネジメントといった業務は一切やらないと決めました。前職時代も、組織や人にすっごく時間も労力も使っていました。
あと、僕の個人的な資質を疑われますが、素直に率直に言うと、そういったのがめんどくさいと思ってしまう自分がいます。
なので、一人会社として、組織を作らず、全てプロジェクト単位で仕事をしています。
そのプロジェクトってなんなの?と言われると、なんとも定義しづらいのですが、
3ヶ月〜1年単位のぐちゃぐちゃした課題を整理して、実行支援まで行うプロジェクトによく関わっています。
そして、必要に応じて、必要な人にお声がけして、プロジェクトチームを組む時もあれば、プロジェクトチームに呼ばれることもある。そんな感じです。
この5年間、会社は一人だけですが、多くのパートナーさんと一緒に仕事をさせて頂きました。
そして、18時に帰れる分量だけ、プロジェクトを引き受けます。
18時には帰宅できない分量になりそうだったら、プロジェクトは引き受けません。
自分の中では結構シンプルでした。
工夫③:徹底的に可視化
18時帰りを行うために、徹底的に仕事を見える化してます。
これ、一番工夫してますし、これが18時帰宅に最も貢献してる工夫だと思ってます。
何を見える化しているかと言うと、
・抱えているプロジェクト全ての進捗状況がわかる表
・各プロジェクト内のタスクとスケジュールと納期を管理する表
・1週間のToDoを管理するA4一枚の紙
を作ってます。これだけだと全く意味不明ですよね。
表だけでなく、スケジューラー、・・・云々・・・と色々お伝えしたいのですが、すっごく長くなりそう。
なので、端的に一言で言うなら、これら表を使って、
「今、この瞬間に、この仕事をしていることに自信を持てている状態」
を常に作るようにしていました。
個人的には、それこそが最も生産性が上がるコツだと思っています。
工夫④:宣言
パートナー会社、クライアント、あらゆる人に「18時帰宅」を宣言してました。
はじめは「は?自分都合で何言ってんの?」的に思われないか心配でしたが、全くの杞憂。
意外とみなさん好意的。
今では、MTGは17時までの時間でセッティングしてくれるし、18時以降、電話がかかってくるということもほぼありません。
関係性にもよると思いますが、言ってみるもんですね。
とは言いつつ、上手くいかないことも
もちろん、全てうまくいっているわけではありません。
18時には帰るものの、朝3時〜4時に起きて仕事する日が続いたこともあります。
子供が寝た22時過ぎに、近くのファミレスに駆け込み、そこで仕事する日もありました。結局、長時間働いてるのと同じですね。全くオフの時間作れてませね。
あと、早く帰ったものの、99%、ご飯や洗濯は妻がやってくれています。
子供とは遊んでたと思うのですが。逆に早くから家にいる分邪魔だったりするのかも。。。怖くて聞けませんが。
今の僕にとっての理想の独立
そんな試行錯誤はあったものの、子供が小さな今この瞬間の僕にとっては、理想の独立の形を実現できたと思っています。
なんだか器の小さな話なのですが、僕にとっての独立は、自分の時間を好きなように使いたいがための独立です。
世のため、社会のため、人のため事業を行い、その影響範囲を広げていくような独立とは違います。なので、一人会社の方が都合が良いし、拡大も必要ありません。
ただ、人生のステージが変わってくると、また新しい独立の形を求めるのかもしれません。無理せず、自分の気持ちに素直に向き合って、その時、その時の理想の働き方を追求できたらなぁと思います。
果たして、僕は、利他的な気持ちを持って、世のため人のため、志を持って働ける日はくるのでしょうか?
肩肘張らずに今日という日を全力で楽しく過ごしていくだけですね。
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▼妻がTwitterもやってます
言い間違えが少なくなってきた息子だけど、まだ「雪見だいふく」を「ふくみだいもち」って言う。
— あかいろ@息子5歳&娘0歳 (@oyakostep) 2017年6月9日