夫です。
今日は株式投資について。僕は、かれこれ12年間、株をやっています。
メインは日本株。投資スタイルは中長期投資。12年間も飽きずに投資を継続している理由は単純。リスクよりリターンが大きいと感じているから。
ただ、失敗もたくさんしました。そんな紆余曲折の末、「この指標に注視すると、それなりのリターンが得られる可能性が高まるな」と、自分の中で落ち着いている4つの指標があります。
今日は、自分の株式投資の話とその4つの指標について書きます。
ただ、あくまでも僕個人としてしっくりきている指標です。既に自身の成功法則を持っていたり、注視指標が明確な方は、あまり参考にならないので、ここでソッと閉じるか、流し読みでお願いします。
大失敗からのスタート
株式投資をはじめてから数年、「この会社、伸びそう」「何か、いい感じ」という、【感覚】で株をやってました。謎に自分の感覚を信じていました。
しかし、現実はそう甘くありません。結果、そりゃーもう、ボロボロ。目も当てられない感じ。気合い入れて買った銘柄が、買った瞬間から下がり、その後全く上がらないなんて経験も何度か。。。
資産を増やすために始めた株式投資。気づけば2年で3分の2の資産が消えてました。ここまでマイナスになる株を買えるのは逆にすごいと思えるくらいの負けっぷり。絶望を味わいました笑。
自分には、株式投資のセンスのカケラもないと悟るには十分すぎる失敗。今から考えると、その失敗がはじめの2年で本当に良かったです。
「自分にはセンスがない」を1万回くらい唱えたと思います。その上で、投資関連の本もたくさん読みました。人の話も素直に耳を傾けるようになりました。
センスがなくても、それなりのリターンを得られる方法を模索しました。
そして、今は、「これが自分に合うな」と思う、一定の運用ルールができて、そのルールの元、ぼちぼちな運用ができていると思っています。
センスがないからこそ、大切にした大原則
僕個人が株式投資で大切にしている大原則があります。
それは、「安く買って、高く売る」
はい、当たり前ですね。誰もが知っています。分かっています。
逆に、高い時に買って、安い時に売りたいと思う人なんていません。
でも、この「当たり前」が難しいんです。事実「今は安いのか?今は高いのか?」その見極めを冷静に、正確に、一定ルールの元、行なっている人ってほんの一握りのような気がします。
僕なりの「安く買って、高く売る」は、言い換えると以下のようになります。
『底値、高値の判断指標に忠実に、機械的に売買ルールを徹底すること』
とはいえ、正直、底値、高値は誰にもわかりません。なので、あくまでも「底値である可能性が高い時」に買って、「高値である可能性の高い時」に売る。というイメージです。
これは、個人の感情が入れば入るほど、難しくなります。投資をご経験されている方はわかってもらえると思いますが、
・購入した株が上昇しているとき「もっと上がるだろう」
・購入した株が下降したとき「もう少し待てば上がってくるだろう」と、
それらしい理由を見つけて、自分で自分を説得し始めます。
そうなると、利益確定が遅れたり、損切りできずに、次の投資に資産が回っていきません。その防止のためにも、個人の感情に振り回されない機械的な売買ルールが必要なのです。
センスがない僕が大切にしている4つの指標と銘柄
僕の投資スタイルは中長期です。デイトレイドに代表される、短期スタイルは一切行いません。その前提で続けます。
安いのか、高いのかを見極めるには、「マーケット市場全体」「個別銘柄」の2つの視点で見ています。特に、マーケット市場全体の指標を重視しています。マーケット全体が底値に近いと判断できる時、個別銘柄の購入も検討します。
その上で、今日は、マーケット全体の底値を知るために僕が見ている指標を4つ紹介します。(個別銘柄の見つけ方は、また別記事にまとめる予定)
専門用語も入りますが、長くなるので、ここでは詳しく解説しません。是非、ググってみてください。
1)騰落レシオ
詳しい解説はWikipediaにお任せします。簡単にいうとこう書いてあります。
騰落レシオとは、市場の値下がり銘柄数に対する値上がり銘柄数の比率から、 市場での、買われすぎ、売られすぎ等の状態や、市場参加者の過熱感(強気、弱気)を見る指標のこと
自分が見ているのは、25日騰落レシオです。
<見ている指標>
●騰落レシオが80%以下になったら売れらすぎ。株価は底値圏。購入を検討します。
●騰落レシオが70%以下になったら本格的な購入に入ります。
●騰落レシオが130%以上になったら、買われすぎ。株価は高値圏。売却を検討します。
<ここ3年の騰落レシオの推移>
※表引用:騰落レシオ 日経平均比較チャート
この表に、上記指標のラインと、購入検討タイミングを入れてみます。
この図の通り、おおよそ、騰落レシオ80%〜130%の間で波打っているのがわかります。騰落レシオは日経平均の先行指標的な性格があります。なので、僕は毎日確認しています。そして、80%を下回ったとき「本格的な底値を迎えるか」検証するために、以下の3つの指標の確認も行います。
2)信用評価損益率
詳しい説明は松井証券にお任せします。簡単にまとめると、こう書いてあります。
信用評価損益率とは、信用取引を行っている投資家がどれくらい含み損益を抱えているかをパーセンテージで表した指標
<見ている指標>
●信用評価損益率が−15%前後で購入を検討します。
●信用評価損益率が−20%前後で本格的な購入に入ります。
●信用評価損益率が−5%前後で売却を検討します。
<ここ3年の信用評価損益率の推移>※表引用:信用評価損益率 信用残 日経平均比較チャート
この表に上記指標のラインと購入検討タイミングを入れてみます。
図の通り、おおよそ信用評価損益率が−15%〜−5%の間で波打ってるのがわかります。この指標は、週に一回発表されるデータなので、毎日はチェックしません。騰落レシオの状況をみて、以下のサイトで週に一度チェックする程度です。
信用残の推移:信用取引 - トレーダーズ・ウェブ(株式情報、FX情報)
3)日経平均の25日移動平均乖離率
ケンミレ株式情報の「わかる株式用語」ではこう書いてあります。
株価が最近のトレンドとどのくらい離れてるのか?を数値化したものです。
<見ている指標>
●日経平均の25日移動平均乖離率が−8%で購入を検討します。
●日経平均の25日移動平均乖離率が−10%で本格的な購入に入ります。
●日経平均の25日移動平均乖離率が5%で売却を検討します。
<ここ3年間の日経平均の25日平均管理率の推移>※表引用:移動平均かい離率 | | 株式会社ストックゲート
この表に上記指標のラインと、購入検討タイミングを入れてみます。
図の通り、おおよそ、日経平均の平均移動乖離率が−8%〜5%の間で波打ちます。個人的に、この平均移動乖離率は信頼していて、10%を下回る場面は、積極的に以下紹介している日経平均に連動したETFを購入しています。
4)東証一部の新安値銘柄数
これは、言葉の通り。東証一部でその年の中で最安値をつけた銘柄の数になります。
<見ている指標>
●東証一部の新安値銘柄数が300以上で購入を検討します。
●東証一部の新安値銘柄数が500以上いった場合は、本格的な購入に入ります。
●売却指標としては、この指標は参考にしてません。
<ここ3年間の東証一部の新安値銘柄推移>※新高値 新安値 日経平均比較チャート
この表に、上記指標のラインと購入検討タイミングを入れてみます。
ちなみに新安値銘柄数も平常時は毎日チェックしません。他の指標がかなり落ち込んだ時には毎日チェックします。
もう一度言うと、これら1)〜4)の指標は、マーケット全体が底値圏/高値圏にあるかどうか、つまり、購入/売却するタイミングかどうか、を知るための指標になります。
銘柄について
これら各指標が好条件になった時、僕が積極的に購入しているのが、日経平均連動型のETF・日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>です。これは、簡易的に言うと、日経平均の2倍の値動きをする銘柄です。つまり、底値に近く、これから「日経平均が上がりそう」と言う時に買う銘柄になります。
また、逆に上記指標で高値圏にある時に、積極的に購入しているのが、日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信<1357>です。これは、簡易的に言うと、日経平均の反対の値動きをするETFです。つまり、高値に近く、これから「日経平均が下がりそう」と言う時に買う銘柄になります。
これら、ETFは日経平均と連動しているため、マーケット全体の底値、高値を推し量る上記4つの指標との相性がとても良いです。
もちろん、各指標が各条件を満たした時、割安に放置されている個別銘柄もスクリーニングして買っています。
基準を満たすほど負けにくい
4つの指標について、こんなイメージを持っています。
4つの基準をすべて備えた、真ん中の赤丸の時に買うイメージです。実際は、各指標の数値を見ながら、3つ満たせば買う時も多いです。とはいえ、1つだけの基準で買うことはまずありません。
これら4つの指標を設けることで、上記の「安く買って、高く売る」の大原則を個人の感覚ではなく、各指標の数値上で判断できます。
そして、指標を1つより2つ、2つより3つ、3つより4つ、と満たせば満たすほど、負ける率をゼロに近づけていくことができると思っています。僕の場合、「負ける可能性が少なくなる」という安心感は、株を保有する際のストレスをかなり解消してくれます。
ただ、難点があります。4つの指標全て条件を満たした超バーゲンセールは、年に1・2回程度です。(その年にもよりますが。。。)ちなみに、ここ1年はそのタイミングが来ていません。
実際、僕もここ1年間、長期保有を目的とした個別銘柄以外、株の購入をしていません。ちょっと寂しいです。とはいえ、上記、ダブルインバース<1357>は高値タイミングになるたびに少しずつ仕込んでます。。。
まとめ
長文になっちゃったので、最後にまとめます。
<大原則>
「安く買って、高く売る」言い換えると、「自分なりの底値、高値の判断指標に忠実に、機械的に売買ルールを徹底すること」
<マーケット全体の底値、高値を予測する4つの指標>
1)25日騰落レシオ
・80%以下で購入検討
・70%以下で本格的購入
・120%以上で売却検討
2)信用評価損益率
・−15%前後で購入検討
・−20%前後で本格的購入
・−5%前後で売却検討
3)日経平均の25日移動平均乖離率
・−8%で購入検討
・−10%で本格的購入
・5%で売却検討
4)東証一部の新安値銘柄数
・300以上で購入検討
・500以上で本格的購入
<上記4つの指標が底値圏/高値圏にある時におすすめの銘柄>
・底値圏:日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>
・高値圏:日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信<1357>
個別銘柄でも割安株の見つけ方もマイルールがあるので、それはまた今度まとめます。
とっても大切なこと
上記内容は、あくまでも僕個人の投資スタイルの話です。内容については保証できるものではありませんので 、 売買はご自身の判断でお願いしますね。