夫です。息子が半年くらいの頃。
妻がランチにいくことに
はじめての子供で、親も戸惑う毎日でした。これは平気なのか、ダメなのか、試し試し、その基準を体験を持って学ぶ日々。
とはいえ、泣いても何しても、結局は妻に抱っこされるとなんだかんだで落ち着く息子。生後半年は、授乳もあったため、3時間以上、妻が息子から離れることはなかった我が家でした。
しかし、生後6ヶ月を迎えた休日のこと。妻がママ友とランチに行くことになりました。そのママ友さんも8ヶ月のお子さんを旦那さんに任せるとのことだったので、自分も6ヶ月の息子を預かり、妻には羽を伸ばしてランチを楽しんでもらうことになりました
3時間の戦略を立案
過去に息子と二人での留守番経験はあるものの、それは妻の買い物時間の30分程度。うちにある数少ないおもちゃのレパートリーを手を変え品を変え、小出しに渡していれば事が済みました。
しかし、今回は3時間。
しかも、息子は妻のことが大好き。妻の後追いはもちろん、1日何十回とその機会がある妻の抱っこの瞬間はいつもおおはしゃぎになります。
そんな妻がいない3時間。。。壮絶な約3時間になることを覚悟していたので自分は【5つの施策】を準備しました。しかもそれぞれの施策を展開する順番も明確に決めていました。その施策は下記の通り。
先鋒:息子の大好きなおもちゃ
次鋒:ipadの子ども向けアプリ
中堅:(DVD)0歳からの聞き流し英語
副将:siri
大将:抱っこひも
その6時間の壮絶なドラマの様子をそれぞれの施策の結果とともに簡単に書いていこうと思います。
先鋒:息子の大好きなおもちゃ:結果✕
自分が重要な先鋒の役目においたのはこのおもちゃ。
「フィッシャープライス ミラクル&マイルストーン おひさま指遊びリング」
息子はこのおもちゃが大好きで、舐めたり噛んだり振ったり、「あーあー」話しかけたり。いつもかなりの長い時間、このおもちゃだけで遊んでくれているので、絶対の信頼を置いているが故に先鋒に置きました。
しかし、この絶対の信頼を置いているこの玩具を渡して、近くで見守るだけで少なくとも20分は持つと考えていた自分の考えが甘かすぎました。
妻が出かけた直後にこのおもちゃを渡したところ、いつもとの雰囲気の違いを察知したのかキョロキョロと誰かを探す様子。おもちゃで遊ぼうという意欲が感じられません。しまいにはこのおもちゃを投げつけ、嫌がる始末。先鋒のこのおもちゃの大敗にはびっくりしつつ、自分は「あとの4つの施策も強力な布陣だし」と思い、先鋒を諦め、次鋒へ。
次鋒:ipadの子供向けアプリ:結果✕
子どもが生まれる前からせっせと子ども用のアプリをダウンロードしていたのは、まさに【この日のため】といっても過言ではありません。絵本からゲームまで20個近い子供用アプリの中で良さそうなアプリを立ち上げ、早速息子に見せてみました。
が、、、息子はipadの画面を手のひらでバンバン叩くのみで、子供のためにと思って作ったであろうアプリ開発者の意図を全力で無視。
いくつかのアプリを試してみましたが、しまいにはにはipadを抱え込み、口に入れそうとする始末。「ipadは食べ物じゃないんだよ~」なんて言いながら、息子から回収。
ここまで2つの施策で20分程度。険しい道のりの予感満々。
中堅:DVD Cat Chat for BABIES 0歳からの聞き流し英語:結果◯
「英語は0歳から」的な世の中の情報発信にまんまと踊らされて購入したDVD。口コミが高いだけあって、過去に何度か見せた時もおとなしく集中してみてくれるこのDVD。今回も約30分間、集中してこのDVDに釘付けだった。何より大人の自分が楽しく、かつ、勉強になる内容。
中堅のこのDVDは大健闘してくれたものの、先鋒〜中堅までの施策を合計しても妻が出かけて1時間もたっていない。。。息子もいつもと違う様子に気づき始めたのか、DVDが終わるや否やキョロキョロし出して「あーあー」誰かを呼んでる様子。即、副将の施策へ。
副将:アップルの音声アシスト機能「Siri」:結果✕
この施策は隠し球。「息子の声をsiri先生に聞かせたりして楽しもう」なんていう、安易な発想をしていたが大誤算でした。そもそも、siriを立ち上げ、iPhoneを息子の顔の前に持って行っても、息子は喋らず、iPhoneを手のひらで叩こうとするばかり。
しまいにはsiri先生に「妻はいつ帰ってきますか?」と聞いている自分。当然、siri先生はこちらの状況や意図を理解せず【「妻はいつ帰ってきますか?」をwebで検索しますか?」】と回答。
ついつい【わかってないなぁ】とsiri先生へ言ったら、【ごめんなさい。次こそがんばります。】とのこと。「反省と意気込みを意思表示できるなんて、なかなかsiri先生はやるなぁ」なんて思っていたら、ほったらかしにされていた息子が号泣しました。
普段はおとなしい息子がかなりの勢いで泣き出したので、早くも大将登場。
大将:抱っこひも:結果◎
最終奥義は、抱っこひも。うちはエルゴの抱っこひもを使っている。街を歩いていると、抱っこひもをつけている世の中のお母さんが10人いたら8人はこの抱っこひも。それぐらいにエルゴだらけです。これがまたすごい。
過去どんなに騒いでいる時でも、この抱っこひもを使った瞬間、息子はおとなしくなり、数分後には眠っている。
だけど正直、この大将を出さずとも『3時間の息子との時間は乗りきれる夫』を妻にアピールできることこそ、自分の中の勝利だったので、なんとも複雑な気持ちでした。
だが、この時点で息子は妻がいないという事実に気づいている様子。鳴き声もだんだん大きくなる。意を決して、抱っこひもで息子を抱っこし、部屋中を歩いてゆらゆらゆらゆら。
大号泣していたのがウソのように15分後には寝ました。
さらに息子も妻がいない不安な時間を寝て過ごしたいのかその後1時間くらいは寝てくれました。恐るべしエルゴ。息子を抱っこしながら立ちながらインターネットで遊んだり、本を読んだり、意外と有意義な時間になりました
その後、妻が帰ってきた時、息子も自分も「帰ってきた〜!」と2人して大喜びでした。
普段の妻のすごさが身にしみた数時間でした。