おやこステップ

【子供】【旅】【生活】【日常】を思うままつづる夫婦ブログ

牛乳ぶっかけご飯を試す息子を見守ってみた話

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夫です。

■チャレンジを楽しんで欲しい

かれこれ、2年ほど前の息子が3歳になるかならないかくらいの話。想像通り、3歳くらいの子どもは興味の赴くまま、後先を考えず、事をしでかす。我が息子もご多分にもれずに、そんなチャレンジしたがりの時期。

テクノロジーの発達に伴って、手段が多様化し、変化の移り変わりが激しいこれからの時代。変化に戦々恐々とするより、変化を楽しむくらいの心持ちが必要。だからこそ、親としては子どもの好奇心やチャレンジ精神を応援したいもの。

なので、息子の好奇心に火がついたなら、変に大人(自分)の価値観や経験値を差し込むことなく、主体的に熱中できる環境を用意したい。結果、成功でも失敗でも与えられた学びより、息子の血と肉となると思う。何より、考える&挑戦するプロセスの楽しさを味わってもらいたい。

そんなことを考えていたある日、その実践の難しさを痛感した事件が起こった。

■息子の攻めこんだチャレンジへの戸惑いと葛藤

家族での夕飯の時、息子が突然、「ご飯に牛乳をかけたい」と言い出した。

あまりの唐突かつチャレンジングな息子の発言に、食べていた味噌汁を吹き出しそうになったがぐっと押さえた。そして、自分の中で色々と葛藤が起こった。

◎自分の今までの知識・経験を総動員して弾き出した結論は「まずいに決まっている」


◎保育園では食育も行ってくれていて、主食がご飯の日は牛乳を避けてお茶にしてくれているという事実を保育園の手紙を通して知っていた。「主食がご飯の日に飲み物を牛乳にする」どころか、「ぶっかける」という攻めた選択。保育園の取り組みに対して真逆に全力で走って行くイメージ。園で息子が「家でご飯に牛乳かけたんだー」なんて言い出したら。。。

◎牛乳をかけたとしても案の定まずくて、ご飯もほとんど残すのでは?そしたらもったいない。

一瞬、そんなことが頭をよぎったが、、、

考えてみるとどれも小さな問題。命に関わるものでもないし、誰に迷惑がかかるものでもない。息子なりのやってみたい動機があって、そのプロセスや結果から何かしら得るものがあるでしょ、と思い

「やってみたら? 味とか教えてね。」と伝えた。

喜び勇んだ顔でビシャビシャとご飯に牛乳をかける息子。

自分の期待としては、やっぱりまずい、となって、ご飯と牛乳は合ないから今後はやめとこう。的なストーリーを期待していた。が、実際、そんなにうまくはいかない。

「うん、うん、そう、そう。」なんて言いながら、何でも知ってるかのような一丁前なことを口走りって、がんがん食べてる。そして、「おいしい!」とのこと。

ひと通り、食事がすんだ後、息子は満足気だったのが印象的だった。

■純粋な好奇心を大切にしたい

大人にもなると、経験だったり、学んだことから、いろいろな事に対して、そのプロセスや結果の予想がつきやすくなる。今回のご飯に牛乳をかけるといったことをはじめ、マイナスへ働きそうな結果へのアプローチは無駄に見えることが多い。大人から主体的にそんな無駄なことはやらない。

ただ、大人が見ている大半は【予測のつく結果】の部分。今回の牛乳ご飯でいうと、【絶対まずい】という結果。もちろん、その分かりきっている結果を持ってきて、「バカなことはやめろ」と子供のやりたいことを止めることも一つの選択。

でも、あらゆることが初めての経験の子供にとっては、【結果】なんてやってみなくちゃわからないもの。「やってみたい」欲求のままやってみた方が、そのプロセスでも、結果でも得るものも感じるものもあると思う。

今回でいうと、今回の息子なりのチャレンジから

・コップの牛乳をご飯の器に入れるのはなかなか難しい
・ご飯に牛乳(液体)を入れたら、さらさらしてガンガン食べれた
・フォークでは食べにくかったぞ
・ご飯と牛乳とそれぞれの味が微妙に変わった
・ご飯と牛乳を入れて食べたら、親から怪訝そうな顔で「どう美味しい?」と聞かれた
・味噌汁やスープを入れたらどうなるんだろう

このような経験則的な学びや発見や気付きやさらなる好奇心が生まれたかもしれない。ないかもしれないが。。。

そう考えると、結果だけを予測して、安易に子供のチャレンジを止めてしまうことは、大きな学びや気付きの機会を損出させてしまうことにもつながりかねないなぁと思った。

例え結果が分かりきったものだとしても、一緒に楽しんだり、新しい発見を見つけるべく一緒に躍起になったり。親として時間的にも精神的にもそんな余裕が必要なのかもしれない。

何より、【やってみたいことをやってみて、楽しかった、得るものがあった】という経験を積むことが、さらなる好奇心やチャレンジ精神につながると思う。新社会人が街にあふれる4月。こう考えると大人の教育も全く一緒かも。

もちろん、子供の場合、危険が伴うことや、他に迷惑がかかるようなことなどもあるので、そのあたりの判断は必要だと思う。

ただ、こんなこと言いながら、息子が納豆にヨーグルト入れたいとか言い出したら、どうしよと思う今日このごろ。。。